周辺情報｜種差海岸インフォメーションセンター

蕪島：豊漁の神が住む島に希望の春を告げる使者

３月は恋の始まり。ウミネコのうたが、蕪島を包みこむ。菜の花の黄に染まる５月、島は多くの新しい命を育む。漁場を知らせる吉鳥といわれ、逆風にも軽々と乗るウミネコの姿は、東日本大震災から立ち上がった海辺の人々にも重なります。

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葦毛崎展望台：岬に立てば見えてくる種差海岸という名のアート

海に突き出た展望台からのぞむ、360度のパノラマ・ビュー。複雑なラインを描く海岸線沿いに、季節の花咲く遊歩道が伸びる。岬の風が、心にかぶった厚い殻をやさしくはがしていく。水平線に目をこらせば、まっさらな未来まで見渡せそう。

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中須賀・ニッコウキスゲのお花畑：野の花のひたむきさに大切な気持ちを思い出す

霧の向こうに浮かびあがるのは、ニッコウキスゲ。高山植物から浜辺の花までが寄りそって、百花繚乱。見る人がいても、いなくても。ただひたすらに、野の花は咲く。「自分の力で咲いてますか？」　そんな囁きが聞こえる気がした。

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淀の松原：海風がほほをくすぐる緑の屋根の下を行く

激しいはずの海風が心地いいのは、松並木がやわらげるから。厳しいはずの日差しに癒されるのは、木漏れ日がやさしいから。ふいに姿を現すごつごつした岩肌は、むきだしの地球。せめぎあう海と大地の間をようやっと歩くのが、人間なのかもしれない。

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種差天然芝生地：時間など忘れて碧と緑のユートピア

時間など忘れて、ちょっとひと休みしませんか？寝ころんだ耳に、近く、遠く。海のことばが聴こえる。荒々しい岩場のすぐそばに、のんびりと広がる天然芝生。青い鳥は足元にいた。ユートピアも、意外と近くにある。

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巨木：あるがままの姿で生きる神宿る木々のやさしさに包まれて

庭や道沿いに、思いがけないほど大きな木が立っている。樹齢は長いもので1000年。気の遠くなるような時間の中、出会えた奇跡に感謝したい。思い思いに広がる枝ぶりが、そっと背中を押してくれる。「ありのままで、生きろ」。

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階上岳大開平・つつじ群生地：風雪に耐えたぶんだけ鮮やかに赤いじゅうたんが手招く山へ

燃えるような色ではなくて、やさしい。けれど、鮮やか。６月の階上岳で見られる〝赤〟は、命の喜びをうたっているよう。天然のヤマツツジの回廊は、長い冬に耐えたごほうび。さわやかな赤に染まった8合目大開平を抜けると、30分ほどで頂上に着きます。

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小舟渡海岸・廿一平の芝と灯台：水平線の向こうから訪れるいちばん乗りの「おはよう」

白い灯台の向こうで、空と海と芝生の青が溶けあう。一直線に伸びる水平線を見ていたら、背筋もしゃんと伸びてくる。青森県で一番早い朝日から、生まれたての光をいっぱいに浴びて。さあ、今日はどんな出会いが待っているのだろう。

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未来の誰かも聴けますように水と砂と空気が奏でる喜び

日本列島にはその昔、たくさんの白い砂浜があって、至るところで乾いた砂の〝鳴く〟音が聴けたのだという。英語では〝singing sand〟ウミネコの声にも似た高い音色は、美しい水と空気に包まれる喜びを歌う。

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届け、海を見守る祈りの光昨日も今日も、これからも

白亜のからだで跳ね返した昼の日差しを閃光に変えて、夜の水平線を一直線に照らす。8秒に1度またたく光は、37キロ先まで届く。海に暮らす人々を、守り照らすために。今日も一人灯台は、大海に向かって立つ。

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一歩一歩上りつめた先には果てしなく広がる未来

寝そべる牛の姿になぞらえて、通称「臥牛山」。なだらかな稜線をもつ階上岳は、健脚もビギナーもやさしく受け容れてくれる。乾いた喉を潤す湧水の冷たさが心地いい。山頂からの雄大な景色に、まだ見ぬ人々を、明日を思う。

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清らかに、厳かに大地の力が湧き出す

奥州糠部三十三観音巡礼一番札所にして、参道に赤い鳥居を構える、神仏混交の地。古くから信仰を集めるわけを肌で感じる。深呼吸ひとつ。澄み渡り、張り詰めた空気を吸い込むと、新しく生まれ変わったような気がした。

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心と体に効く健康の源はおおらかな牧場で育つ

春から秋まで、牛や羊がのんびりと草をはむ放牧場。ここでは雲の流れさえ、ゆったりと感じられる。新鮮な空気と水に、愛情と手間もたっぷりと。人と自然の共同作業でできあがる酪農の恵みは、心と体を幸せで満たしてくれる。

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たどるたびに次々と新しい表情を見せる海岸

くるくる印象を変えながら、5.5㎞の道のりは続く。芝生の清々しさ、花々の鮮やかさ、岩礁の力強さ。一体どれが本当の顔なのだろう？　百面相の海岸は、訪れる人のこころを映す鏡。ほんとうの私に、ばったりと出会えるかもしれない。

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嵐の晩には囲炉裏を囲み晴れた朝には漁に出た

親潮と黒潮が混じりあった先に、津軽海峡を抜けた日本海暖流が流れこむ、豊穣の海。多種多様な漁具を抱えてひっそり眠る、江戸時代の浜小屋は、漁師たちが海に捧げた感謝と祈りの記憶が、閉じ込められたタイムカプセルだ。

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変わらない食文化誇りに思う時がきた

柔らかな若芽の香りを、胸いっぱいに吸い込む。香り高く繁殖力の強いよもぎは、子孫繁栄と無病息災のシンボル。寒さに強い雑穀は、健康食として人気だ。水田が少ない。田畑が多い。だからこそ、豊かな食文化がここにある。

ひと口に、この地のすべてが詰まっている

育む。打つ。食べる。長い長い間受け継がれる営み。在来系統品種から選抜された「階上早生」は、「やませ」と呼ばれる冷涼な北東風に耐え抜く。その力強さで、人々のいのちをつないできたそば。素朴だけれど香り高い味わいは、職人の人柄にも似て。

向き合った海の先に見えた、今この瞬間を生きる強さ。

リアス式海岸の北の果てに、やさしく激しく打ち寄せる。バラエティに富んだ波が、サーファーには何よりの宝物。「一番いい波に乗れるのは、一番この海と遊んだ奴」　白い歯を見せて笑うと、青年は沖へと泳ぎだした。同じ波は、二度とはこない。生涯最高の波を求めて、テイクオフ。

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やっぱり、ここが好き。家族の歴史が染め上げた白。

歩き疲れて足を止め、松並木の間から透かし見る。個性を誇る奇岩の中でも、白岩はひときわ目を引く。ここは、黒光りする羽毛をもつウミウたちのねぐら。白く染まったフンの跡は、家族の歴史の証でもある。大波も嵐もありました。けれどやっぱり、ここが好き。

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海を渡る風に吹かれて魚も人も、おいしく熟す

カレイやアイナメ。イカ、タラ、サケにミズダコ。厳冬期を迎えると、家々の軒先に地魚のカーテンが下がる。整然と美しく並ぶ天然もの。ハマのお母さんの誇りが揺れる。試練の寒風にさらされて、だんだんおいしくなっていく。魚も人も、それはきっと同じだ。

周辺情報
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種差・階上地域には、豊かな自然とそれによって培われてきた地域の暮らしがあります。
ここでは、そんな自然の恵みの風景をお伝えします。

種差海岸インフォメーションセンター

〒031-0841 青森県八戸市大字鮫町棚久保14-167
TEL／0178-51-8500
4～11月／9：00～17：00 ｜ 12～3月／9：00～16：00
12月29日～1月3日　休館

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